幸福実現党・北海道第5選挙区支部長の森山よしのり氏と大竹康予氏は8日、松前町を訪問。若佐智弘副町長に、「北朝鮮漁船の漂着に対して万全の対応体制の確立についての要望書」を提出。主に次のような要望を行った。
- 想定される難民への対応策(難民キャンプ地の確保、検疫の実施など)を早急に進めること
- テロや武装難民などへの適切な対策(日本海沿岸の24時間体制での警備など)を講じること
要望書を提出した森山氏は、本誌の取材にこう語った。
「副町長と水産課の担当の方は、丁寧に応対してくださいました。安全確保も、町で進められることは進めて、できないところは道庁や国に相談・要望しながら進めていきたいと、お返事をいただきました。副町長は、『彼らは命懸けで漁に来ていて、日本では考えられない。核ミサイル開発をやめれば、漁に出なくてもよいのに、北朝鮮の人がかわいそうだ』と何度もおっしゃっていました」
その後、森山氏らは、松前小島を所管する「松前さくら漁業協同組合」を訪問した。
「対応してくださった組合長は、『個人的な見解ですが、遭難して漂着した漁師が、松前小島の燃料を使うことはあるでしょうが、発電機やバイクやテレビを持っていくでしょうか?』と、本当に漁師なのかどうか疑問を持たれていました」(森山氏)
また、森山氏がある日本人の漁師に話を聞いたところ、昨年から難破船が流れ着くことが増え、船内には食べ物の残りがあったという。つまり、日本に上陸している可能性もあるということだ。
さらに、一般的に漁師は早く寝てしまうので、たとえ不審人物が家に入ってきても、気づかないという。夜に帰宅して明かりをつける時、「誰かがいるのではないか」と恐がる人も多いようだ。
森山氏は、防衛体制を強化する必要性を、次のように訴える。
「北朝鮮有事が間近に迫っている今、日本海沿岸の防衛体制を強化すべきだと強く感じます。難民に工作員が紛れていたとしても、今の状況ではそれを検挙するのは、かなり難しいはず。すでにかなり上陸していて、有事の際にテロを起こす可能性も否定できません。今後も、北海道沿岸地域の対応強化を、関係機関に働きかけてまいります」
朝鮮半島で有事が起きれば、日本海沿岸に北朝鮮からの難民が流れ着いたり、工作員が上陸したりする可能性がある。国や都道府県レベル、市町村レベルでいかなる対応をするのか、真剣に考えておかなければいけない。